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同窓会記念品贈呈式

 12月10日(水)NTVカンボジア学校建設プロジェクト・第2回オークションに参加、弁護士石渡真維さんの「私に勇気をくれる花・ハナミズキ」を落札した香芝高校同窓会から、学校への絵の贈呈式が行われました。

 贈呈式での大村同窓会長の挨拶抄録を掲載します。

ハナミズキ作品

 ただいま紹介にあずかりました一期生の大村といいます。

 皆さんは在学中にすごく成長しています。この10代、20代の若いエネルギーというのはすごい、躍動感がある、本当にうらやましいです。せっかくこのような機会をいただいたので、いくつかお話しさせてください。

 最初に30年前の話をさせてください。

 当時真美ケ丘に立っていたのは、この学校だけなんです。信じられますか? 私たちは下田駅から通学したんです。この丘まできて見えるのは体育館と南側の校舎だけ。2期生を迎えるための工事が夏休みから始まりました。パイルドライバの音が鳴る中で勉強しましたが、やかましいとは思ったことはないんです。

 2年目、ようやく五位堂駅から通えるようになりました。立派な歩道橋もなく、赤土の小道は雨が降ると靴がどろどろになるんで、学校で皆で乾かしたり。

 私たちの頃は五位堂駅には準急しか止まらなかった。しかも車両は3両です。陸橋もなかったんです。今みたいに防寒着は許可されていませんでしたから、ホームの下に潜って、男同士抱き合って体を温めあったり。そういうふうにして3年間を過ごしました。

 個人的な話になりますが、ソフトテニスのOB会を立ち上げ、学校へ来る機会をつくりました。18、19、20歳、私の人生の中で一番元気な時期です。でも私は元気がなかった。ただ教師になりたい、それだけです。それだけで夢が実現するわけがない。勉強もしてませんでしたから、採用試験を受けても毎年××××の連続です。

 あきらめようとしていた私に勇気をくれたのが、八木中学校の生徒たち。石渡さんはハナミズキを見て勇気をもらいましたが、私は母校と発達する真美ケ丘、そして最初に出会った生徒から勇気をもらったんです。

 香芝高校に同窓会組織を作るので協力してもらえないかと相談を受け、今の組織ができました。10周年、20周年の記念事業では満足できる恩返しができなかったんですが、30周年には何かしたい。メンバーが集まるたびにそういう話をしました。

 勤め始めてから10年ほどしてから3年間、海外の日本人学校に勤務しました。シンガポールは本当に大都会です。何不自由無く生活ができるところです。ひとつだけ違うのが「若者たちの眼」。贅沢になりきっている私たちには無い「輝いている眼」があったんです。近隣諸国のタイ、インドネシア、マレーシア、どこでも「輝く眼」があるんです。文化祭やっている時、体育大会の準備をしている時、クラスが一丸となった時、日本の皆さんも「輝く眼」を見せてくれます。でも壁にぶちあたったときに、その「輝く眼」は無い。それが大きな違いです。

 東南アジア諸国はすごく日本にあこがれを持っています。たくさんのアイテム、たくさんの技術が入ってくる。日本に追いつけ追い越せとすごいエネルギーでやってます。日本は世界第二の経済大国といわれていますが、いつか抜いていかれることになるかもしれません。

 若い人たちの力はすごく大きなものだと思うんですよね。国際的なことができないかと、考え続けている時、島田紳介さんの番組を見ました。参加できないかと同窓会で話し、いいなあっていうことで、今に至っています。

大村会長熱心に聞き入る生徒たち

 二つ目の話は、今から皆さんにしてほしいことです。

 学校とは何をするところですか? 勉強するところだという答えが返ってきますよね。勉強にもいろいろな種類があります。学問はどこでもできるんですよ、この時代はね。ネットもあります。お金を払えばいろいろな学習ができます。

 でも学校でしかできない勉強がひとつだけあります。それは自分をつくりあげることです。人と触れ合って、お互いに成長することなんです。私も教師をしながら10数年経つまでそのことに気付きませんでした。たくさんの子供たちが、それを教えてくれたんです。

 学校へ来ていて、楽しいことありますか? 友達とけんかしていませんか? 先生から言われたことに怒ったこと無いですか? 自分が求めた答えが返ってきたときは、先生に相談して良かったと思う。でもそうでない時には、せっかく相談したのに聞いてくれなかった、となる。私もそんな学生でした。学校は自分を変え、人を変えるんです。

 昨年、修学旅行でディズニーランドに行きました。生徒に怒りっぱなしの修学旅行の最後でひとつだけ誉めたことあるんです。帰りの京都からの特急の中、一緒に乗っていたおじいちゃんが前のイスを蹴っているんです。「修学旅行といっしょや。ゆっくりできへん。わし特急券払うとるねん」 ところが私が仁王立ちしていたら、怒っていたおじいちゃんが、2分も経たないうちに「先生、子供みたいなしゃべるもんですやん。好きにさせてやんなさいな」――これが、人が変わるっていうことなんです。人を変えるっていうことなんです。特急を降りるときに、そのおじいちゃんが「先生!! こんな生徒いてるんですね。これからの日本よろしくお願いします」と握手を求められました。

 皆さんも友達や先生とうまくいかないとか、進路がうまくいかないときには、自分が一歩も二歩も下がってですね、いろんなことを考えてみてください。自分を変えていく、そしたら人も変わっていく、この香芝高校でそういう勉強をしっかりして育っていって欲しいと思います。

 最後に、オバマさんの言葉を使わせていただいて、君たちに一言贈りたいと思います。"We can do. We can change. We have to change." 寒い中、本当に長時間にわたって聞いていただいて、どうもありがとうございました。

お礼の言葉をのべる生徒会長

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