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 今月のことば(学校長)

平成26(2014)年度 6月

「傘かしげ

 先日、九州地方が梅雨入りした。まもなく近畿地方も梅雨入りとなり、じめじめとした雨の日が続くことであろう。この時期になるとふと思い出す言葉に「傘かしげ」がある。最近は道幅も広くなり、それぞれが決められたところを通るため、このような光景には出くわさなくなったが、雨の日に互いに傘を外側に傾け濡れさせないようにすれ違うさまをいう。すれ違い様に視線が合い、軽く会釈をする所作は、「ありがとうございます」「大丈夫ですか」と語りかけているようでもあり、新たな出会いを予感させる。言葉に出さなくとも、他者への思いやりがほのぼのと伝わってくる光景である。「傘かしげ」を心がけるだけで、人への接し方が変わったという人もいるほどである。忘れることのできない懐かしい風景である。

 さて、絶妙なる距離である「橿高ロード」ではどうであろうか。

 生徒たちが卒業を迎える頃には素晴らしい思い出が数々生まれるロードでもある。そのロードを『幼児から高齢者まで』多くの人が利用しているが、実は私自身、秘かに誇りに思っているロードでもある。「傘かしげ」を彷彿させる所作、心配りが、このロードにはあるからである。この温かい、心通じる伝統をこれからも大切にしてほしいと思う。

 校内でも「おはようございます」「おはよう」「こんにちは」「ありがとうございます」「さようなら」「おつかれさま」の声が聞こえてくる。なぜか心落ち着く。たとえ言葉で表せなくても軽く会釈をするだけで、また、微笑むだけで結構、気持ちは相手に通じるものである。このようなちょっとした自然なしぐさが校内の雰囲気をつくっている。相手を少しだけ思いやる、そのことを互いに心がけたいものである。

 

 

過去の『今月のことば』  

 

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