平成11年度 長期研修員 研究主題と要旨

分野

研究分野

研究主題

教育経営 学校経営 学校教育目標の具現化と学校経営
これからの学校教育には、「ゆとり」の中で子どもたちに「生きるカ」の核となる「豊かな人間性」をはぐくむことが求められている。本研究では、「豊かな人間性」の育成を目指した学枚教育目標の具現化と学校経営の在り方について考察した。この研究を通して、すべての教職員が学校教育目標を達成させることの必要性をしっかりと受け止め、共通理解を図りながら情熱を傾けて取り組むことの大切さを再認識した。
地域の教育力を生かした学校経営
教育課程審議会答申は、各学校に地域や学校、子どもの実態に応じ、創意工夫を生かした特色ある学校づくりを求めている。この趣旨をふまえ、地域の教育力を生かした学校経営の在り方について研究を進めた。その結果、どの地域にも豊富な教育的資源が存在し、多彩な活動が可能であることを実感するとともに、家庭・地域との連携のもとに特色ある教育活動を推進することの重要性が分かった。
教科・領域 国語 「伝え合うカ」を育成するための指導の工夫
言語活動は、本来、発信者の表現行為そのものであるとともに、受信者の理解行為そのものである。ところが、高度情報社会は、人と人がきちんと向き合った「伝え合い」を希薄にし、言葉を一方的なものにしてしまった感がある。これからの情報化・国際化の社会で生きて働くカとは、「言葉による伝え合い」だと考え、学校教育における「伝え合うカ」を育成するための指導方法を考察した。
算数 算数的活動の楽しさが体感できる指導の工夫
本研究では、新しい小学校学習指導要領の算数科の目標に新しく盛り込まれた算数的活動を積極的に取り入れることによって、子どもが興味や関心を抱いて主体的に学習していく過程で、数学の楽しさやよさが体感できる学習指導の在り方を考察した。特に、算数的活動を意識した学習指導案を全学年において作成し、考察することによって、子どもの算数に対する態度を大きく変えるような授業を展開したいと考え、その指導法を工夫した。
音楽 豊かな情操を養う音楽科教育の在り方
       −鑑賞と表現の連携を囲った学習指導−
豊かな情操を養うためには、生徒が自ら体験し、多くの感動を得ることが大切である。それによって音楽的感性が磨かれ、豊かな情操が養われると考える。そのために、鑑賞と表現を連携させた学習指導の在り方について考察を行った。
音楽を愛好する心情を育てる学習指導
       −和楽器に親しむ鑑賞学習−
我が国の伝統音楽のよさに気付かせる鑑賞学習にするには、日本音楽を身近なものとしてとらえ、ただ単なる知識としてではなく、豊かな美的体験を積んでいく学習指導が必要である。そこで、生徒の興味や関心を引き出し、日本音楽の美しさを感受させ、生徒たちと共に高め合える学習指導を目指して、和楽器に焦点を当てた鑑賞学習の在り方について考察した。
外国語(英語) How to Get Students to Develop Their Practical
  Communicative Competence in English
My study presents effective ways to develop students' communicativecompetence in the practical situations where English is actuallyused.These methods help the students to cultivate the ability tospeak and listen to English as well as to read and write it.Learner−centered lessons are desirable,and we must focus oncommunication activities in which the“four skills" are integrated.
教育一般 障害児教育 学習障害傾向にある子どもへの支援の在り方
通常の学級担任が、学級の中にいる学習障害傾向にある子ピもに気付き、その子に応じた配慮や支援をすることは、一人一人を大切にする上で重要なことである。そこで、学習障害児等が示す学習上の困難や行動上のつまずきを理解して、一人一人の能力や特性を把捉する方法を明確にするとともに、適切な配慮や支援の在り方について考察した。
自閉性障害児への教育的支援の在り方
情緒障害児学級においては、自閉性障害児の占める割合が多く、行動上の問題がクローズアップされがちであり、交流学習においては、全職員が彼らに対して正しい理解をし、適切な指導をしていくことが特に大切になる。そこで、自閉性障害児に関する文献研究を基に、彼らの示す「問態行動」をどのようにとらえ、どう対応していくかという視点や発達段階に応じた指導内容、方法等の教育的支援の在り方について考察した。
知的障害養護学校における自立活動の在り方
養護・訓練の歴史的経緯や現状の調査結果をふまえて、今後、知的障害養護学校における自立活動はどうあるべきかを考察した。実際の指導については、個別の指導とも関連させ、具体的な方法について検討した。
同和教育 同和教育における地域学習の在り方
       −「総合的な学習の時間」を視野に入れて−
同和教育は、子どもたちが主体的・創造的に学習に参加し、明るく展望のもてるものでなければならない。そのためには、それぞれの地域の歴史や文化等を教材化し、フィールドワークなどの体験活動を取り入れ、総合的・横断的な学習を進めることが大切であると分かった。このような学習を通して、身の回りにある不合理・矛盾に気付き、主体的に差別をなくしていこうとする意欲と実践カを培っていくことができると考える。
教育相談 教育相談を生かした不登校の子どもへの支援
       −中学生のA男との出会いを通して−
不登校傾向のA男は、「自分とは何か」ということを考えながら、自立に向けての準備をしている。遊戯室でのA男は、ゆったりした気持ちで徐々にではあるが、自分を出せるようになってきた。A男との出会いを通して、「発達の落とし穴」にいる子どもたちへの支援の在り方について考えた。
教育相談の考え方を生かした子どもへの支援
       −子どもにとっての「遊び」の意味−
不登校の状態にある小学校高学年の女子との出会いを通して、子どもの「遊び」のもつ意味について考え、対人関係を結びにくい子どもの心に寄り添いながら支援していく手だてを探った。遊戯室で、子どものありのままの姿を受け入れ、ラポート(親和感)を深めていくことによって、子どもは、「遊び」を通しながら、ゆっくり自分の内的世界を表出していくことが分かった。
不登枚の子どもやその保護者への支援
子どもが不登校という状態を示したときに、子どもや保護者、学級担任は多くの場合、不安な気持ちになる。人間にとって「不安」とは何かを明らかにし、不安をもっている人に対する支援の在り方、不登校の子どもやその保護者への学校における組織的な支援について考えた。
不登校の生徒への支援
       −D男との出会いを通して−
不登校あるいはその傾向にある子どもが増加しているなかで、遊戯室で出会った子どもとのカウンセリングや遊戯療法を通して、子どもの内面の理解を深めていった。さらに、そのことを基にして、学枚で子どもを支援するカウンセリング的なかかわりについて考察した。
情報教育 小学校におけるコンピュータの活用
数年前より、小学校にコンピュータが導入され始め、インターネット接続も始まろうとしている。そこで本研究では、置籍校の特色の一つである国際交流学習の取組で活用できるマルチメディア教材を作成した。また、同取組における翻訳ソフトウェアの活用について考察した。
理科教育におけるインターネットの活用
「天気とその変化」の単元で、現状の情報通信ネットワークにおいてインターネットを効果的に活用する方法を探り、気象要素についての調べ学習、インターネット上の画像やデータを取り込んだCAI数材の作成、気象観測と生物季節についての情報の発信と交換に関する研究を行った。
数学科におけるコンピュータの活用
高度情報化社会の進展に伴い、子どもたちの情報活用能力の育成が求められていることを考慮し、算数・数学科でのコンピュータを利用した授業実践例について調べた。また中学校数学科において、新しい学習指導要領の方針に沿った課題学習でのコンピュータ利用について考察した。さらに、立方体の展開図についてのソフトウェアを開発し、ソフトウェアを活用した学習指導の在り方について研究した。
公民科教育におけるコンピュータの活用
新しい高等学校学習指導要領における公民科の目標の一つに、「広い視野に立って、現代の社会について主体的に考察させ理解を深めさせる」と挙げられている。その実現の一つの方法として、具体的な社会事象を多面的に取り上げ授業を展開する中で、生徒が主体的に授業に取り組めるよう、コンピュータ活用の機会や場面を考察した。
図書館教育 学ぶカを育てるための学校図書館の活用
「学び方を学ぶ」ための間題解決学習を進めるにあたって、学校図書館の果たす役割は大きいと考える。そこで、学校図書館を学習の拠点と位置付け、積極的に活用する方法について、地域の学習を素材とした教材の開発を通して研究した。そして、「学習・情報センター」としての学校図書館の在り方について考察した。

もどる