平成13年度 長期研修員 研究主題と要旨

分野

研究分野

研究主題

教育経営 学校経営 地域の信頼に応える学校経営の方途 −民間企業への長期社会体験研修を通して−
民間企業では、厳しい企業間競争を勝ち抜き、消費者の信頼を得るための努力が「目的の共有化」や「協働する組織」を通して展開されている。教育改革の必要性が問われている今、民間企業への長期社会体験をどのようにして学校教育に生かすことができるのかを考え、学校が抱える問題点を客観的に見つめ、地域に開かれた学校の在り方や求められる教員像を探ることによって、地域の信頼に応える学校経営の在り方を考察した。
特色ある学校づくりを目指す学校経営
今、自主的・自律的な学校経営が求められ、校長の確固たる経営理念と強力なリーダーシップが期待されている。そのためには、校長は、学校づくりのビジョンをもち、それを教職員、保護者、地域の人々に伝え、理解を得ながら、協働体制で推進していく必要がある。そこで特色ある学校づくりを推進していくための組織を構築し、運営していく方途の有効性について研究した。
子どもが生き生きと活動できる学校経営 −開かれた学校づくりを通して−
子どもが生き生きと活動できる学校教育を進めるためには、地域の活力を十分に生かした教育を進め、開かれた学校づくりを目指すことが大切と考える。そこで、学校の運営組織の見直しや教職員の協動性の確立などを中心に、学校経営の在り方と具現化のための方策を考察した。
豊かな心をはぐくむ学校経営 −参画意識を高め、チームで取り組む学校経営−
これからの学校経営を推進するには、学校と保護者、地域が協働しながら、一人一人が主体的に参画していく意識の醸成が重要である。そこで、教職員や保護者、地域の人々の参画意識を高め、チームで取り組む学校経営について考察し、豊かな心をはぐくむ学校経営や管理職の役割の在り方について、具体的な実践例をもとに研究した。
教員研修 へき地における教員研修の在り方
へき地校では、へき地の特性を生かした教育課程の編成や教育活動の在り方について、研修の深化、充実が求められている。そこで、これまでの校内研修や校外研修の実態を分析するとともに、校内研修の年間計画作成までの過程、校外研修との連携、校内研修の充実に向けた管理職の役割等を探るとともに、教員研修における自己評価についても考察した。
教員の資質向上に向けた教員研修の在り方
民間企業における社会体験研修が、本県でも本年度から実施され、視野の拡大をはじめとする、数々の成果を得ることができた。そこで、この成果を学校教育の中でさらに生かしていくための方途として、校内研修に焦点を当て、学校の活性化につながる社会体験研修の有効性について考察した。
教科・領域 国語科 伝え合う力の育成 −話すこと・聞くことを通して−
小学校第2学年の「話すこと・聞くこと」の学習を通して、事柄の順序を考えながら分かりやすく表現する能力と大事なことを落とさないで聞く能力とを育成する方途を探った。具体的には、グループごとに数枚の絵を基にしてお話をつくり、それをパネルシアターで伝え合う学習を行った。また、この単元の評価規準を作成し、学習の過程における指導と評価の在り方についても考察した。
社会科 自ら考える力を育てる中学校社会科授業の構築
「生きる力」を育成するために、「自ら考える力を育てる」という視点に立った社会科教育の在り方について考察した。具体的には、発想やひらめきを引き出し、多面的・多角的なものの見方や考え方を身に付けていくための教材を開発し、その学習展開を工夫した。授業実践として、歴史的分野においては地域の教材を用いた文化史の授業を、公民的分野においては情報機器を活用して国際問題を考える授業を試みた。
理科 知的好奇心や探究心を高める学習指導 −理科の授業にものづくりを−
科学的事象に対する実体験が知的好奇心や探究心を高めることに効果的であるという仮説を立てた。この検証に向けて、身近なものを材料に使った観察・実験の装置を製作する活動や「ものづくり」を取り入れた問題解決的な学習のための教材を開発し、その学習指導を工夫した。
算数・数学科 自ら学び自ら考える力を育成する指導の在り方
算数に対する子どもたちの意識を明らかにし、算数的活動を通して、子どもたちに「自ら学び自ら考える力」を育成する学習指導の在り方を研究した。特に、高学年で子どもたちが理解しにくいと思われる「割合とグラフ」及び「体積」や図形の敷き詰めに焦点を当て、指導と評価を工夫した。
問題解決的な学習活動を実現する指導の工夫
数学教育においても、生徒に、「自ら課題を見つけ、自ら学び考え、主体的に判断し、よりよく問題を解決する資質や能力」などの「生きる力」を身に付けさせていくことが求められている。本研究では「数学的な考え方」を問題解決に生かしていくことができるよう、「数学的に考える力」の育成を目指し、「問題解決的な学習」を実現するための学習指導法の工夫について考察した。
美術科 生徒が生き生きと協力して取り組める授業 −「共感」「交流」を目指して−
美術の学習において、共同制作を通じ生徒が交流や相互理解を深めながら、創造の楽しさを体験できる題材を開発し、コミュニケーションを活性化する指導の在り方について考察した。具体的には、遊びの要素を取り入れた「迷路作り」を題材として、コンピュータの標準ソフト「ペイント」を使い、その機能を生かし多様な表現を試みられるようにするとともに、題材の評価規準を作成し、実践的な評価方法として観察メモの活用を考えた。
教育一般 家庭教育 家庭との連携を通した道徳的実践力の育成 −道徳における家庭教育の視点−
家庭の教育的役割は大きいが、近年の家庭をめぐる状況の大きな変化に伴い、子どもたちに人間としてよりよく生きる力をはぐくむためには、家庭と学校との緊密な連携を図ることが必要不可欠になってきた。本研究では、学校が家庭と連携して道徳的実践力を育成する必要性とその方途について考察した。
障害児教育 重度・重複障害児における「生きる力」の育成 −児童生徒の主体性をうながす支援の在り方−
21世紀の学校教育の在り方として、「生きる力」の育成が求められている。このことは重度・重複障害児においても同じである。そこで、重度・重複障害児の「生きる力」とは何か、どのような支援の方法があるのかについて考察した。その結果「生きる力」の内容は、障害の程度又は障害の有無にかかわらず同じであるが、支援の方法、つまり意思の読み取り、環境の設定の仕方などは違うということが分かった。
人権教育 人権意識の基礎を培う学習の在り方
世界の人権教育の潮流に学びながら、同和教育の成果を受け継いで、我が国の人権教育をより一層豊かなものに発展させていこうとする取組が本県でも進んでいる。人権にかかわる様々な問題を自分の生き方の問題であるととらえ、他者との豊かな関係を築いていくためには、その土台となる確かな人権意識の確立が必要である。そこで、人権意識の基礎として必要な力と、それを培うための学習内容や方法について研究した。
教育相談 教育相談を生かした子どもへの支援 −A君とのかかわりを通して−
年々、いろいろな心の揺れをもつ子どもが保健室に来ることが増加し、養護教諭としてどうかかわっていくといいか悩むことが多い。本研究では、来所相談に訪れた不登校児童の事例を通し、遊びの中で子どもが表現するものの意味について考察し、保健室における子どもへの支援の在り方を探った。
教育相談を生かした自己肯定感をはぐくむ指導
授業において多くの教材や教具等を用い、子どもの興味・関心を高めようとしても、子ども自らの学習意欲が出ないときもある。そこで、本研究では子どもの自己肯定感をはぐくむことで意欲・関心が高まることを目標にして、教育相談の理論や授業研究に基づいて検討した。結果として、教員のかかわり方に、カウンセリングマインドを生かすことの大切さが分かった。
教育相談を生かした支援の在り方 −B君とのかかわりの中で−
近年、不登校の児童生徒が急増している中、教員のかかわり方にも課題があると考えられる。このことから、子どもの心に寄り添う支援の在り方について、カウンセリングの理論と事例を基に検討した。結果として子どもの自発性を高めるためには、相談者自身が共感的理解・態度で接することが重要であるとわかった。
情報教育 社会科の授業における情報機器の活用
学校教育におけるコンピュータ等の情報機器の活用は、学習活動に新たな可能性を生み出し、生徒の主体的な学習を展開する上で有効な手段となる。本研究では、中学校社会科の地理的分野において、主としてWebページとプレゼンテーションソフトウェアを活用しながら、調べ学習や教材提示の効果的な方法を探るとともに、学習活動の過程で考えられる著作権の問題についての考察も行った。
小学校におけるコンピュータの活用
新学習指導要領が2002年度から小、中学校で全面実施される。従前に比べ、情報教育が 重要視され体系化されており、全ての教員がコンピュータを活用して指導できることが求められている。本研究では文部科学省等の調査結果から、コンピュータの整備状況や活用の実態、その他児童や教員のコンピュータに対する意識等を分析しながら、コンピュータを活用した授業の在り方について考察した。
小学校における情報機器の活用
高度情報化社会の進展に伴い、小学校においても様々な学習の場で情報機器の活用が図られている。本研究では、現在開設されている学校Webページの事例調査及びインターネットを利用した地域交流学習の在り方について考察した。それらを基に、学校Webページを活用した地域交流学習の指導の在り方を研究するとともに、そうした学習が円滑に進められるような学校Webページ例を作成した。
商業教育におけるコンピュータの活用
社会の情報化の進展に伴い、高等学校商業科においても今後ますますコンピュータを活用する範囲が広がり、その方法も多様化するものと考えられる。本研究では、新学習指導要領に示された科目「総合実践」における会計活用能力の育成、及び、科目「文書デザイン」におけるプレゼンテーション能力の育成についてその指導の在り方を考察した。
視聴覚教育 道徳教育における視聴覚教材の活用
子どもたちの道徳心を高めるうえで、豊かな自然体験や社会体験が重要な役割を担っていることはいうまでもないが、数多くの体験のすべてを学校教育に取り入れることは難しい。そのため、学校においては様々な教材を活用しながら、子どもたちに不足している体験を補いつつ、道徳性の高揚を図っているのが現状である。本研究では、ビデオ教材をこうした教材の一つに位置付け、その活用の在り方について授業を通して考察した。

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