平成13年度 奈良県教育委員会指定研究員 研究主題と要旨

分野

研究分野

研究主題

教育経営 学校経営 学校経営に主体的に参画する学校事務 −学校事務のスケジュール化とデータの共有−
広範多岐にわたる学校事務の効率化を図るため、パソコンを活用して事務システムを年間計画の中に分野別に位置づけるスケジュール化に取り組んだ。また、近い将来、校内ネットワークの導入が期待されることから、職員間でデータを共有し、学校事務の合理化を図るための、望ましいスタイルについて考察した。
教科・領域 国語科 新しい表現指導の方法と評価 −ありがとうのお手紙を書くことを通して−
小学校第2学年において、新しい表現指導の方法として「おかあさんに手紙を書く学習」を試みた。具体的には、おかあさんが自分にしてくれたことを思い出し、感謝の気持ちを伝えるための手紙を書くという学習活動を取り入れた。子どもたちは、書いた手紙をグループで評価し合いよりよいものへと完成させていく活動を通して、書くことに対する関心・意欲を高め、書く能力を高めていった。
算数科 創造性の基礎を培う学習指導と評価 −少人数授業での算数的活動を通して−
少人数授業の中で算数的活動を多く取り入れ、子どもたちが「創造性の基礎(多面的にものを見る力、論理的に考える力など)」を培うことにつながる学習指導法を追究した。第3学年「三角形と角」の単元では、具体物を使った算数的活動を取り入れ、特に子どもたちに多様な見方を育てることを中心に展開した。また、子どもたちが自己の学習を振り返ることができるよう、「ふりかえりノート」も工夫した。
理科 自然に対する探究心をはぐくむ学習指導と評価 −課題研究の指導と評価−
理科実験においては、実験計画の立案から、実験装置の製作、実験の実施、報告書の作成さらには発表会まで、生徒自らがすべての過程に取り組むことが、理科に興味関心を抱かせ、探究心をはぐくむことに有効であると考えた。今回、「化学反応式における量的関係」の単元において、生徒自らが設計する課題研究の指導と評価の研究を通して、生徒の探究心がどのように高まったか明らかにしたい。
体育科 自発性・自主性を育てる体育科の学習指導 −子どもの意欲を高める「基本の運動」−
子どもたちが自分の力に合わせて、跳び箱、マット及び平均台などを使った運動遊びに挑戦し、運動の楽しさや喜びを感じることができる体育学習の在り方について研究した。場面の設定や動きの工夫などに子どもたちの意見や希望を生かすことで、運動を楽しみながら意欲的に取り組む子どもの姿が見られた。
音楽科 主体的に活動する力をはぐくむ学習指導 −クラス合唱から学年合唱へ−
芸術科「音楽」は、より一層生徒の主体的、意欲的な取組が図られるよう指導を行うことを目指し、表現領域は特に重要な役割をになっている。その中の歌唱において、合唱活動をクラス単位から学年単位に広げることによって、生徒に主体的に活動する力をはぐくむことができた。
図画工作科 造形教育における指導と評価の一体化 −振り返りを大切にした授業−
新しい教育課程では、評価方法が大きく変わり、それに伴って「指導と評価の一体化」の必要性が再認識されている。造形教育においても、指導に生かす評価が大切であると考え、自己評価や他者評価を深める「振り返りを大切にした授業」についての研究実践に取り組んだ。その結果、見通しをもって創作できるようになるなど、子どもたちに変容が見られた。
家庭科 生活を工夫し創造する力をはぐくむ指導と評価
家庭科の指導においては、男女が協力して家庭や地域の生活を創造する力と実践的な態度を育成することが求められている。本研究では、指導において班活動やバズセッションを取り入れ、生徒同士が協力しながら栄養バランスを考えた献立を作成し、調理する学習を試みた。
英語科 楽しく学べる英語活動の指導 −初めての英語活動−
本校は総合的な学習の時間に「国際理解」を課題として取り組んでいる。子どもたちが外国の文化に目を向け始めるとともに英語に興味をもつようになってきた。この取組を生かし、本研究では外国語学習の入門として英語活動を取り上げ、子どもたちが生き生きと楽しく自然に英語に慣れ親しむことができる教材開発や効果的な授業の進め方について研究した。
楽しく学べる英語活動の指導 −効果的な英語活動を目指して−
本研究は,子どもたちが英語に慣れ親しみ、外国の生活や文化に興味や関心をもつことと、コミュニケーション能力を身に付けることを目指した取組である。一つの単元を3〜4時間をかけてつながりのある活動にするために,子どもたち自身に教材を自分で作らせる工夫をした。また、HRT(Homeroom Teacher)とALT(Assistant Language Teacher)の果たす役割を明らかにするとともに,効果的なT・Tによる英語活動の在り方について探った。
特別活動 子どもが自主的・実践的に取り組む特別活動 −生徒会活動を通して−
生徒会活動の中核となる生徒会執行部の自主的・実践的な力をいかに高めるかについて実践的に研究した。生徒の実態に応じて段階的な指導を心掛け、計画立案・実行・反省のサイクルを大切にした。特に、ビデオ制作は、みんなで一つのものを完成したという喜びと自信を生み、生徒会の中心としての自覚を育てていくのに大きな役割を果たした。
子どもが自主的・実践的に取り組む特別活動 −いじめのない学校づくりを目指す児童会活動−
児童の企画委員会を中心に全校児童が力を合わせ、いじめのない学校づくりなど、自分たちの問題の解決に進んで取り組む児童会活動を目指し、その支援の在り方について実践を通して考察した。その結果、児童のアイデアや思い、意欲を大切にしながら学校内外の組織等との連携を工夫することで、児童はいきいきと活動し、満足感を得ることができた。あわせて、例年どおりの活動に陥りがちな児童会活動を活性化させることができた。
評価 教科における評価の在り方(小学校) −算数科 第5学年「図形の面積」−
算数科における評価の在り方の事例研究を行った。第5学年の単元「図形の面積」に焦点を当て、内容のまとまりごとや単元、学習活動における各段階での評価規準を作成し、平行四辺形や三角形の面積など1時間ごとの授業を通して研究を進めた。その結果、通知票作成のための評価で終わらず「日々の評価で子どもを知る」ことや「評価を基に子どもを育てる」ことができた。
教科における評価の在り方(小学校)
  −家庭科 第5学年「キャンプだホイ!吐山プロジェクト」の実践を通して−
小学校家庭科第5学年題材「キャンプだホイ!吐山プロジェクト」において、本題材の評価規準及び指導計画並びに評価計画を作成した。ここでは、家庭科の特徴である実技分野と関心・意欲・態度、創意・工夫項目との関連性について、具体的場面設定を行い、重点的に研究を進めた。そして、各題材の評価から学期末の評価、学年末の評定を行う方法についての考察を行った。
教科における評価の在り方(小学校) −社会科 第5学年「日本の農業の特色」−
本研究は、社会科の学習を通して評価の在り方・評価の実際について研究したものである。評価規準を定め、指導計画に沿った評価方法を考え、子どもの学びの姿を評価した。そして、指導に生かせるよう指導と評価の一体化を図った。
教科における評価の在り方(小学校) −社会科 第4学年「わたしたちの奈良県」 −
「県の様子」の評価規準の具体例を基に、「わたしたちの奈良県」の学習における学習時間ごとの観点別評価規準を指導計画と併せて作成した。4つの観点の評価規準とその評価方法を明確にすることにより、1時間の授業の中での指導と評価の一体化を図った。単元学習後(事後)の評価にばかり依拠するのではなく、学習中(事中)の評価に焦点を当て事中の評価規準の設定と評価方法の工夫、開発を試みた。
教科における評価の在り方(小学校) −理科 第4学年「もののあたたまり方」の実践を通して−
小学校理科第4学年「もののあたたまり方」の単元において、単元の評価規準と単元レベルの指導計画及び評価計画を作成した。それに基づいて授業実践を行い、本時の評価規準の検証を行った。子どもの活動する姿を想定しながら、より具体的な評価規準をつくって授業に臨むことが大切であることが確かめられた。さらに、単元の評価から学期末の評価、学年末の評定を行う方法について考察を行った。
教育一般 幼児教育 生きる力をはぐくむ遊びの創造 −ティ−ム保育を通して意欲的に活動する幼児をめざして−
幼稚園では、遊びを通して、幼児自らが多様な経験をしていくことが大切である。しかし、担任一人で、幼児一人一人の遊びの姿や思いを的確に把握できないときがある。そこで園全体で一人一人の遊びの様子や状態を多面的にとらえ、きめ細かい指導を展開するためのティーム保育の在り方について考察した。
生きる力をはぐくむ遊びの創造 −子どもの心を豊かにするための言葉掛けや援助を通して−
幼児一人一人の発達に伴う援助や心に寄り添った言葉掛けは、幼児の活動意欲を高め豊かな心を育てる。そこで園生活を通して日々変化する幼児の心をとらえながら、遊びのイメージを豊かにするための言葉掛けや援助の工夫について考察した。
生きる力をはぐくむ遊びの創造 −身近な地域の自然や人々とのふれあいを通して−
幼児の豊かな心をはぐくみ、生きる力の素地を培うためには、心揺さぶる感動体験と温かい人間関係の積重ねが大切と考える。そこで、身近な地域の自然や人々とのふれあいを生かした環境構成や援助の在り方について考察した。
家庭教育 子どもをめぐる家庭と園との連携
今、幼稚園には子どもを教育することだけにとどまらず、積極的に子育てを支援していくことが求められている。保育者が、子どもを軸にし、親と子、親子同士、親同士の多様な関係を手助けすることで、親と子がともに成長するための幼稚園と家庭との連携の在り方を研究する。
障害児教育 学習障害(LD)児等の指導 −読み・書きにつまずいている児童への指導について−
平仮名を読んだり書いたりすることが難しかったA児の実態把握を行い、特性を生かした教材や効果的な指導方法を研究した。その結果、読み・書きの力が付き、学習意欲の向上がみられた。
学習障害(LD)児等の指導
   −注意・集中力が弱く学習面・対人面でつまずいている生徒への指導について−
特別な配慮を必要とする生徒の実態を把握するとともに、細かな配慮をしながら必要な環境を整えて支援を行った。その結果、成功経験を積み重ねることにより、自信を付け意欲的に取り組もうとする姿勢が現れてきた。さらに、自己を理解することによって、対人面の苦手意識を克服する方略を自ら考え、自己コントロール力を身に付けることも可能になってきた。
人権教育 生きる力をはぐくむ人権教育の創造 −世代間交流を通して人権意識をどのように高めるか−
「総合的な学習の時間」での地域や世代間の交流を中心とした取組を通して、生徒たちに思いやりの心など人間的な成長を見ることができる。特に幼児との交流の中で生徒一人一人の中に生まれた意識や態度を分析・考察し、本校における交流学習を通した人権意識の育て方についての方途を研究した。
教育相談 教育相談を生かした支援の在り方 −居場所のもてる学年づくりを目指して−
すべての生徒が学校において居場所をもてるよう、教育相談の考え方を生かしながら、学年集団で、「朝学ノート」による対話、構成的エンカウンターや行事を生かした集団づくり、事例研究による教員のカウンセリングマインドの育成など様々な取組をした。その結果、生徒の自己肯定感は徐々に高まり、また不登校の早期発見対応につながった。
教育相談を生かした支援の在り方 −A子とのかかわりの中で−
入学時に体調不良を訴えていたA子は、それが治らず不登校となった。筆者はA子のホームルーム担任として、どのような支援の仕方があるのかについて考察した。家庭訪問などを通じ通院を勧めたり、接し方を模索したりしながらA子にかかわってきた。その実践から学び得たことについて報告する。
生徒指導 生きる力をはぐくむ生徒指導の創造 −ピア・サポートを活用した生徒指導の試み−
生徒指導上の諸問題は、少なからず生徒の対人関係能力の未熟さが関係していると考える。そこで、生徒の対人関係能力をはぐくみ、学校生活の在り方を改善するため、ピア・サポートを活用した活動を実施し、その内容と効果の検討を行った。具体的には、異年齢集団の活動を通じて基礎的な対人関係能力をはぐくむとともに、生徒間の人間関係の改善を図る実践を試みた。
情報教育 情報ネットワークを活用した学校教育の在り方 −インターネットを活用した学習指導−
自ら学び自ら考える学習を活性化させる手段の一つに、コンピュータやインターネットの利用がある。本研究では、児童にコンピュータ等の操作方法を習得させ、インターネットを活用した調べ学習をどのように展開すればよいかを検討しながら、小学校におけるインターネットを活用した学習指導の在り方について考察した。
情報ネットワークを活用した学校教育の在り方 −学校間交流におけるテレビ会議の活用−
本校では、生徒会を中心に他校と相互訪問の形で学校間交流を行っている。昨年度、テレビ会議システムなどマルチメディアを活用した学校間交流について研究する「学校インターネット2」の参加校になり、テレビ会議システム等を利用した新たな形の交流が可能となった。そこで、インターネットを活用した学校間交流の実践から、その利点や課題を探り、インターネットの活用方法についてソフトとハードの両面から考察した。
情報ネットワークを活用した学校教育の在り方 −インターネットを活用した学校間交流−
障害児教育諸学校に学ぶ児童生徒にとって、他校との交流は将来の社会参加にもつながる意義深い活動である。高速インターネットの普及により、映像や音声などのマルチメディアを活用した学校間交流が可能となった。本研究では、テレビ会議システムやWebページなどを活用したコミュニケーション手段の利点を探りながら、これまでから行ってきた相互訪問による交流に加え、インターネットを活用した学校間交流について考察した。

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