平成15年度 長期研修員 研究主題と要旨

分野

研究分野

研究主題

教育経営 学校経営 地域に開かれた特色ある学校経営
地域に開かれた特色ある学校経営を目指して、学校と地域、家庭の課題を明らかにし、これらの課題を解決するためには、学校と地域がどのように連携を進めればよいかについて考察した。そして、@ネットワークづくり、A保育所・幼稚園・小学校等の連携、B校内組織の見直し、C教職員の意識改革を四つの柱とする「こころのゆい(結い)構想」を考案した。
地域に信頼される学校経営
地域からの信頼を高めるには、地域に開かれた学校づくりを進めながら、教員の資質向上に努めるとともに、教員の意識改革を図らねばならない。子ども、保護者や地域の方々からの意見や要望を教育活動に反映するために、学校評価を行うなど信頼される学校づくりを目指さねばならないと考える。
学校評議員制度を学校経営にどう生かすか
学校評議員制度の目的は、開かれた学校づくりのための地域住民による学校運営への参画を目指すものである。学校評議員制度の導入により、教育活動に対する理解が深まるとともに、学校教育への支援が得られやすいことが研究の中で明らかになった。今後、学校評議員制度を学校改革の推進や開かれた学校づくりに生かした学校経営がますます重要になってくる。
教科・領域 国語科 「伝え合う力」を高める学習
−選択教科で「話すこと・聞くこと」の学習を−
本研究では「互いの立場や考えを尊重して言葉で伝え合う能力」を育成することにねらいを定め第二学年、第三学年の二年間を見通した選択教科「国語」における「話すこと・聞くこと」の学習方法の研究に取り組んだ。「話すこと・聞くこと」の力が、日常生活において生きて働くよう、独話、対話、会話、プレゼンテーション、日常会話の学習が生徒にとって具体的、かつ、身近に感じられる指導方法を研究した。
理科 コンピュータを活用した理科の学習指導
−ディジタルコンテンツの制作と活用を通して−
小学校理科の学習において、子ども自らが見通しをもち問題解決活動を主体的に行うことができるようにするための一手段としてコンピュータの活用が考えられる。ディジタルコンテンツの制作と学習活動の創造を通して、コンピュータを活用した理科の学習指導について考察した。
技術・家庭 生徒の意欲を高める評価の工夫
生徒が互いに支え合いながら学習する中で、自己評価・相互評価を効果的に取り入れることが、学習意欲を高めるのに有用であると考える。本研究では自己評価・相互評価を取り入れたワークシートの工夫を行い、授業で活用しその有用性について検証する。実践的・体験的な活動を効果的に取り入れて家庭科の楽しさや必要性を理解させながら、生徒の意欲を高める評価の工夫を行う。
外国語 実践的コミュニケーション能力を養う指導法
学習指導要領では、国際化の進展に伴って外国語での実践的コミュニケーション能力の育成が強く求められている。今までの授業を見直し、生徒に話す力を付けるためにはどのような指導をしていけばよいのか、コミュニカティブ・アプローチの理論からタスク活動に着目し本研究を進めた。
道徳 魅力的な道徳教材の開発と活用
変化の激しい現代社会において、子どもたちに豊かな道徳性をはぐくんでいくために、道徳教育のかなめである道徳の時間における教材の開発とその活用について研究した。教材の開発に当たっては、六つの視点(@近くて遠い、遠くて近い、Aリアリティー、B感動、C人間の真の姿、D願い、E夢や希望)を明らかにし、子どもの心に響く魅力的な教材の作成を試みた。また、その教材を基に学習指導案を作成した。
教育一般 学校図書館教育 読書活動をひろげ、読書生活を豊かにする指導
〔ゆとり〕の中で〔生きる力〕をはぐくむことが目指されている今日、その〔生きる力〕を確かに身に付けさせる学習として、読書活動が重要視されている。子どもたちの読書意欲を喚起し、読書の楽しさを味わわせ、読む力を身に付けさせるとともに、生涯にわたる読書習慣の確立を図ることが求められている。本研究では、学校教育の中で具体的にどのような取組ができるのかを、小学校3年生を対象の中心として考察する。
人権教育 人権意識をはぐくむ教科学習について
人権文化を普遍化するためには、人権教育があらゆる場面において展開されることが必要であると考える。学校教育においては、すべての教科・領域において人権を考える機会が保障される必要がある。そこで、人権の視点から見た教科学習(理科)の展開について考察し、中学校三年間を見通した学習計画案を作成した。
生徒指導 小学校における望ましい生徒指導体制
今日学校教育は、児童が豊かな人間性をはぐくみ社会の一員としての自覚と責任をもち健全に成長できるよう支援することが強く求められている。小学校においても組織として、望ましい生徒指導体制を整備することが必要である。
家庭教育 「子育ての輪」をつなぐ家庭教育支援の在り方
子どもを取り巻く環境が大きく変化する中で、家庭の教育力の低下がクローズアップされている。そこで、家庭教育学級を活性化させながら、学校が家庭や地域と連携し、子育て支援を進めていく在り方を考えてみた。
教育相談 教育相談を生かした子どもへの支援の在り方
遊戯室で出会った子どもたちとのカウンセリングや遊戯療法を通して、対人関係を結びにくい子どもの心に寄り添いながら支援していく手だてを探った。また、学校における教育相談を生かした子どもへのかかわり方や支援体制について考察した。
教育相談体制の確立による支援の在り方
心に不安や悩みを抱える子どもに対して、学校組織においては教育相談部が支援を行っている。しかし、相談内容によっては学校だけでは対応できない場合もある。そこで、他の専門機関との連携の強化を図る体制づくりを検討した。その結果、校内における組織として機能を明確にすることの必要性や、個々の課題に対して個別的な指導・支援ができる環境を整備することの大切さなどが明らかになった。
校内の教育相談体制の在り方
それぞれの期における発達課題を踏まえつつ、主に小・中学生を対象としたカウンセリングや遊戯療法を実践した。そのことを通して、不登校などで悩む児童生徒やその保護者を支援するためには、担任一人だけで対応するのではなく教職員がチームを組んでかかわることの必要性を再認識した。
情報教育 情報通信ネットワーク利用による学習の創造
ディジタルポートフォリオはコンピュータでポートフォリオを活用した学習を行うためのソフトウェアである。ここでは、ディジタルポートフォリオ用ソフトウェアと電子掲示板を活用して、情報の共有と相互評価を行い、グループ学習等に活用する事例を考察した。
伝え合う力を高めるためのソフトウェアの開発
国語科の作文指導に対応した、単元等に応じてカスタマイズできるネットワーク型ソフトウェアの開発を通して、より多くの学習活動をネットワーク活用の対象にし、学習過程のポートフォリオ化を図ることを目指した。特に、単元の目標を達成できるよう、ネットワーク上での発想の共有、相互評価等の充実を図り、国語科における「伝え合う力」を高める方途を探った。
地理教育におけるGIS導入の有効性について
GIS(Geographic Information System 地理情報システム)は、企業のマーケティング調査や官公庁の情報管理などに盛んに利用されるようになってきており、大学等での研究も深まりをみせている。最近では小・中・高等学校の教育現場にも普及を図ろうという動きも活発化してきた。そこで、高等学校の地理教育においてのGIS活用の方途や導入に至るまでの問題点等について考察した。
コンピュータを活用した英語学習の在り方
コンピュータを効果的に英語学習に取り入れる方法として、置籍校の学校紹介Webページ作成を企画した。海外への発信という目的の明確化と具体的な場面設定により、生徒が主体となって積極的に英語で意思疎通を図ろうとする環境を創り出すのである。この試みが生徒の実践的コミュニケーション能力の育成にいかに作用するかを明らかにするとともに、作成したWebページを活用して双方向性のある国際的な交流へと結び付ける具体的な方策を提示する。