平成15年度 奈良県教育委員会指定研究員 研究主題と要旨

分野

研究分野

研究主題

教育経営 学校事務 新しい学校事務の在り方を探る
教育改革の一つの柱である学校の自主性・自律性の確立に向けて、各学校では様々な取組が行われている。それらを円滑に行うには、事務部門の強化が不可欠で、その取組の一つとして学校事務の共同実施がある。本研究では、第7次定数改善計画により全国的な広がりをみせている共同実施のメリットや課題を整理するとともに、よりよい学校経営への参画につながる学校事務の在り方について考察した。
教科・領域 特別活動 子どもの自主的・実践的な態度を育てる特別活動
−自分たちの力でよりよい学校生活の実現を目指す児童会活動−
学校生活の充実と向上を目指し、子どもたちが協力して取り組む児童会活動は、ややもすると、形式的、画一的、固定的になりがちであった。そこで、委員会活動を中心に、子どもたちが生活の中の課題に取り組むこと、自分たちの発想や創意工夫を生かすこと、組織で取り組むよさを知ることなどを大切にした。子どもたちは、「自分たちの力でよりよい学校生活が実現できる」喜びを実感し、意欲をもって取り組むようになった。
教育一般 人権教育 豊かな心をはぐくむ人権教育の創造
−異学年との交流を通した、人権意識の基礎を培う取組−
本校は、10年前にニュータウンの中に建てられ、現在は児童数が700人を超える大規模校である。そのため、児童相互の人間関係が希薄になりがちで、このことが本校の学級運営の課題の一つであった。互いの人権を尊重した人間関係を築く力をはぐくむため、異学年との交流を児童自らが計画し、実行することで児童相互のつながりを深め、人権意識の基礎になる自尊感情を高めるような取組について研究した。
家庭教育 子どもがいきいきと育つ家庭教育の支援について
子どもたちを取り巻く社会は、核家族化、少子化に加え、地域のつながりが希薄になってきており、それは子どもだけでなく、親にも大きな影響を与えている。このような現代社会の中で、子ども同士、親同士、親と子、教員と親が連携していくための支援にはどのようなものがあるか、学級でできる家庭教育支援はどうあるべきかを研究した。
情報教育 学校教育におけるコンピュータの活用
−課題を発見、解決していくためにコンピュータ等を活用する取組−
小学校「総合的な学習の時間」において、児童が自らコンピュータを利用する場面を選択し、学習を進める力を身に付けるための方途を探った。また、インターネットや他のメディアを利用する場合、より有効にそれらを活用する力(課題を見つけ解決していく力)を身に付けるための授業の構築を試みた。
学校教育におけるコンピュータの活用
−生徒が作成に参加する学校Webページと情報モラルの育成−
コンピュータを主体的に活用できる「情報活用能力」の育成こそが、小・中学校における情報教育の中心的な課題である。今年度、本校では、生徒自らの手による学校Webページの作成を目指しながら、情報モラルの指導を行い、情報活用の実践力や情報社会に参画する態度の育成を図ろうとした。また、一方で校内研修等を重ねながら、「インターネット利用に関する校内規約」の制定など、管理運用体制の整備を図ることに取り組んだ。
学校教育におけるコンピュータの活用
−家庭分野におけるコンピュータを利用した住居の設計−
学校教育におけるコンピュータを活用する場面は年々増加している。その中でも生徒の学習意欲を高める方法の一つとしてのコンピュータや視聴覚機器を用いた体験的な学習は非常に有効であり、今後もますます増えると考えられる。そこで、家庭科に対してより興味をもたせるとともに、今後衣食住を中心とした実生活をよりよいものにするために自ら考え行動できる力を身に付けさせたいと考え、コンピュータを活用した学習指導の在り方について研究を進めた。
障害児教育 軽度発達障害(高機能自閉症等)の理解と指導の在り方
−通級指導教室での取組から−
小学校の通常学級に在籍し、通級指導教室(以下「ことばの教室」)に通級する自閉症スペクトラムの児童について、コミュニケーション指導とソーシャルスキルを身に付けるための指導を行った。その結果、その場に応じた対応の仕方が、少しずつ身に付きはじめ、実生活の中にも生かし始めることができるようになってきた。
軽度発達障害(高機能自閉症等)の理解と指導の在り方
−社会性を育てるための指導について−
小学校6年生男児で、「恥ずかしい」と感じる気持ちや、周囲に迷惑がかかる言動が理解できず、友人関係がうまく保てない高機能自閉症のA児の実態把握を行い、 社会性を育てる効果的なソーシャルスキルトレーニングの指導方法を研究した。その結果、社会性が向上し、表現能力が高まった。
軽度発達障害(高機能自閉症等)の理解と指導の在り方
−教師集団の共通理解を図る−
軽度発達障害に対する教師の共通理解を高め、よりよい指導ができる教師集団になるために校内研修会を行い、教師の気づきを促すことを目的とする実態把握を行うことによって、よりよい校内支援体制作りを目指した。