知的障害のある人のボランティアのための
Q & A
通称 With
   
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  はじめに
 
With・・・ともに
 
 〜 障害のある人のために ではなく
          障害のある人と ともに〜
 
 これから障害のある人のボランティアを始めようとしているみなさん。
 みなさんが、ボランティアを始めようとした動機は様々でしょうが、「障害のある人のために何かしなければ‥」と あまり身構えず、まずは、すなおな気持ちで、この人たちと一緒に活動することを楽しんでみてください。そして、思いをともにすることのすばらしさを実感してみてください。
 そうすれば、きっとみなさんにとって有意義な経験が開かれ、大切な何かを発見することでしょう。
 
 すなおな気持ちでといっても、何の予備知識もなければ、不安がつのります。
 そこで、これまでボランティア活動に参加してくださった方々から寄せられたよくある質問についてまとめたものが、このQ&A方式のパンフレットです。
 
 キーワードは、With・・・ともにです。
 
 このパンフレットが、障害のある人たちとともに有意義な時間を過ごす上での参考になれば幸いです。
Q1.特別支援教育って何ですか?
 
A1.平成19年度から全ての学校で、障害のある子どもたちに加え、LDADHD高機能自閉症等、何らかの支援を必要としている子どもたちに支援対象を広げ、個別の支援を行う教育が実施されることになりました。これを特別支援教育といいます。
養護学校でも、従来の「盲・ろう・養護学校」という区分が「特別支援学校」という名称に改められ、特別支援教育を推進するため、地域のセンター的役割を果たすことが求められることになりました。奈良県では、まだ名称は変わっていませんが「特別支援学校」の位置づけで進んでいます。二階堂養護学校でも、地域の幼稚園、保育園、小・中学校、高等学校等に通っている子どもたちへの支援をサポートするため教育相談を始めています。
その主な内容は、
@ 障害のある子どもの就学や学校生活に関する相談
A 発達障害(LDADHD高機能自閉症等)のある子どもの相談
B 地域の学校の先生方への助言相談(指導教材等に関すること)
C 地域の医療・福祉・労働などの情報提供および関係機関との連絡、調整          等、です。
相談は随時受け付けていますので、ぜひ利用してください。
※教育相談を希望される場合は、まず電話等で問い合わせてください。
特別支援教育について、より詳しく知りたいときは、
奈良県立教育研究所のホームページ
「 今日から使えるなら特別支援教育ガイド」
http://www.nara-c.ed.jp/syokyo/html/index.html
が参考になりますよ。
Q2.障害のある人たちはどんな学校で学んでいますか?
 
A2.障害のある人は小学校、中学校、高校でも学んでいますが、多くの支援を必要とする場合は、以下のような特別支援学校という学校で学んでいます。
 
【奈良県内の特別支援学校】
            

◎視覚障害教育
 県立盲学校         大和郡山市丹後庄町222−1
◎聴覚障害教育、言語障害教育
 県立ろう学校        大和郡山市丹後庄456
◎肢体不自由教育
 県立明日香養護学校     高市郡明日香村川原410
  県立奈良養護学校      奈良市七条町135
 県立奈良養護学校整肢園分校 奈良市雑司町406−1
◎病弱教育、身体虚弱教育
  県立奈良東養護学校(病弱教育部門)
               
奈良市七条2−670
◎知的障害教育、情緒障害教育
  県立奈良東養護学校(知的障害教育部門)奈良市七条2−670
 県立大淀養護学校      吉野郡大淀町下渕414−1
 県立二階堂養護学校     天理市庵治町358−1
 
県立西和養護学校      北葛城郡上牧町下牧1010
 県立高等養護学校      磯城郡田原本町宮森34−1
 
 
Q3.二階堂養護学校は、どんな学校ですか?
 
A3.知的障害のある人たちが、小学部、中学部、高等部に分かれて学習しています。通学区域は天理市、大和郡山市、桜井市、磯城郡、山辺郡、宇陀市、宇陀郡、奈良市の一部(旧都祁村)で、ほとんどの人は4台のスクールバスで登下校しています。
 
Q4.どのような人たちが学んでいますか?
 
A4.主に、知的な発達に遅れのある人たちが学んでいます。しかし、知的障害とともに自閉性障害がある人や、歩行のための下肢装具を着用したり、車いすを利用したりする人もいて、知的障害だけでなく障害の状態は様々です。そのため、二階堂養護学校のような特別支援学校では、一人一人の課題に応じた支援を工夫し提供しながら教育をしています。
 
Q5.知的障害のある人は、どのような障害があるでしょうか?
 
A5.物事を理解したり記憶したりすることや経験を役立てることが苦手なところがあります。また、自閉性障害のある人にはこんな特徴のある人もいます。
・人との交流が苦手    ・繰り返しの言葉が多い
・習慣を変えるのが苦手 
でも、障害は『ふべん』であっても『ふびん』ではありません。知的障害のある人に必要なことは、わかりやすい情報提供とともに周りの人の理解が必要です。
Q6.出会った時には、どのようにかかわればいいですか?
A6.初めて出会う場合は、あいさつや自己紹介から始めましょう。手をつなぐなどスキンシップをとりながらその人の表情や態度などから気持ちを察することもありますが、体に触られるのを嫌がる人もいます。その場合は、名前を呼びかけるなどして少し距離をとり、表情を見てください。また、その人の名前を尋ねたり、好きなことなどを話題にしたりして、その人の様子を見ましょう。
 
Q7.どのようなことに注意して話しかけたらいいですか?
A7.わかりやすい言葉で、ゆっくりと、短い文で話しかけるように心がけてください。話しかける時に「○○さん、○○しよう」と名前を呼ぶようにするといいですよ。
Q8.言葉でコミュニケーションが難しいときには?
 
A8.言葉を話せない人でも、こちらの話した内容を理解できる人もいます。言葉の意味が理解できない人には具体物(写真や絵でも可)や動作、身振りで示し理解を促してみましょう。
Q9.気持ちを確かめるには?
 
A9.働きかけに対して反応がない場合は、その人の目の動きや行動の様子を少し距離を置いて見てみましょう。例えば、興味や関心のある物をじっと見ていたり駆け寄ったりするとき、その人の気持ちを確かめることができます。
 
Q10.言葉が聞き取りにくい時には?
A10.もう一度聞き直したり、「○○なの?」と問い直したりしましょう。それでも分からないときは文字で書いてもらうと分かることがあります。
 
Q11.活動するとき注意することは?
A11.何をするか、具体物や動作、身振りで示しましょう。見本を見せると分かることもあります。また、活動に移るのに時間のかかる人もいます。せかさず、待ちましょう。少し間をおくとスムーズにいくこともあります。
Q12.どんなことが苦手ですか?
A12.大きな音や声、暗いところ、高いところ、狭いところ、経験のないことなどです。
その人によって苦手なことは違います。教員や保護者の方に確認しておくとよいでしょう。
 
Q13.みんなと同じ活動をするのが難しいときには?
A13.活動に見通しがもてなくて不安になっているのかもしれません。プログラムなどの流れを書いたもの(日課表、絵など)を見せ、今はここと示し、待つように促しましょう。また、集団の騒がしさなどから逃げ出したい場合は、静かな所でしばらく気分転換をしてみましょう。
 
 

◇どのように支援すればよいのでしょうか?◇


●その人が好む活動には根気強くかかわり、信頼関係を築く手 がかりにしましょう。また、その人の苦手なことについても 把握しておきましょう。

●その人のニーズにあった支援をしましょう。その人が一人で できていることに援助は必要ありません。困っているときに わかりやすく支援してください。

●高いところから飛び降りようとするなど、危険な行為はやめ させてください。

●様々な形で、スキンシップを求めてくることもありますが、 授業中は学習にむかうようにさせてください。
 また、必要以上に求めてくるときには、握手に変えながら  気持ちをほかのことに向かうようにしてください。

●どうしていいか判断に迷うとき、困ったときには近くにいる 教員や保護者の方に相談してください。
 
 
どうでしたか?
 
障害のある人と
 
一緒に活動するにあたって
 
ヒントを得ることはできましたか?
 
  
 
 
*この冊子についての感想を遠慮なくお聞かせください。*
 
 
 
製作:奈良県立二階堂養護学校
〒632-0086 奈良県天理市庵治町358-1
電話:0743-64-3081  FAX:0743-64-2962
 
2007年(平成19年度)6月作成
改訂版(Ver.3)



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