ごあいさつ
~声がひびき手話がはずむ奈良ろう学校をめざして~

奈良県立ろう学校 校長 広中 嘉隆

 こんにちは。奈良県立ろう学校、校長の広中嘉隆です。校長2年目になります。
今年度もよろしくお願いいたします。

本校は、奈良県内唯一の聴覚障害児の専門教育機関として、聴覚に障害のある幼児児童生徒の教育を担っています。昭和6年の創立以来、今年で89年目になります。平成31年度の在籍者数は、幼稚部から高等部まで全校104名です。
 本校では〈声がひびき手話がはずむろう学校〉をキャッチフレーズとして、日本語と手話の2つの言語をともに大切にして、子どもたちが生き生きと過ごし、持っている力を最大限に発揮できるようにすることを目標として教育活動をおこなっています。昨年度はひびき祭や各種行事、各学部の授業参観などをとおして、子どもたちが何事にも意欲的に取り組んでいる様子を見ていただけたのではないかと思っています。
 今年度の重点目標としては、
(1)安全で安心な環境づくり、
(2)よく分かり意欲的に学ぶ授業づくり、
(3)地域とともにある学校づくり
の3点をあげています。

(1)の「安全で安心な環境づくり」では、引き続き幼児児童生徒が毎日笑顔で登校し、生き生きと過ごせる学校をめざし、子どもたちが安心できる人間関係やコミュニケーション環境の構築のために努力を重ねています。手話によるコミュニケーションの保障や、個々の生徒の実態や悩みによりそう生徒指導、保護者とのこまめな情報共有など、従来から取り組んできたことをもとに、さらに取り組みを積み重ねていきたいと思います。健康・安全教育や防災教育などにも引き続き力を入れていきます。
(2)の「よく分かり意欲的に学ぶ授業づくり」では、教員の入れ替わりのある中で、授業力の維持・向上に向けた研修のあり方について工夫しています。とくに学部を超えたたてわりの教科会を中心に、全員の教員が年に1回以上は公開授業をおこない授業力向上につとめています。生徒による授業評価なども取り入れながら、より分かりやすい授業づくりをめざして取り組んでいきたいと思います。
(3)の「地域とともにある学校づくり」では、学校がある大和郡山市筒井地区との連携を深めていくとともに、県内の聴覚障害児教育のセンターとして、地域の学校に在籍する難聴児への支援や、成人ろう者との連携をよりいっそうすすめていきます。
 またホームページなどをとおした積極的な情報発信にも引き続き取り組んでいきます。学校長日記も月1回発行することが目標です。
奈良ろうの子どもたちはみんな学校が大好きです。学年や学部を超えてさまざまな形で子どもたち同士が関わり合いを持つ中でいろんなことを学びあう様子が見られます。子どもたちの未来を託されたわれわれ教員も、自分自身のよりよい未来のためにしっかりと子どもと向き合い、その可能性を最大限に引き出していきたいと思っています。
〈声がひびき手話がはずむ奈良ろう学校〉をめざして、教職員一同力を尽くしますので、保護者の皆様、関係者の皆様のご理解、ご協力のほどよろしくお願いいたします。