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遠い分だけあったかい 十津川の旅

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自然の贈り物「秘境の旅」

玉置神社例大祭
 玉置神社例大祭は毎年10月24日に行われ、本殿での神事のほか、弓神楽や神輿、餅つき踊りなどが行われます。
 祭りには以前は村内からも沢山の人が参加していましたが、最近は過疎化が進み、村内よりも県外の人の多さが目立ちます。全国各地から、この祭りに参加しています。
また、山の祭りですが、熊野方面の漁師の信仰も厚く、当日は大きな魚が奉納されるのも特徴の一つです。

《殿神事-祝詞[のりと]》本殿神事-祝詞本殿神事-祝詞
 これは本殿での神事です。
宮司さんが祝詞を読み上げます。

《本殿神事-神楽[かぐら]》本殿神事-神楽本殿神事-神楽
 これは神楽が奉納されているところです。
 神楽は、生活の安定を祈願し、豊作や豊漁(猟)を祈願し感謝するといった「祈る心」を形に表しています。

《弓神楽[ゆみかぐら]》
鬼門(北東)に向かって矢を放つ鬼門(北東)に向かって矢を放つ弓神楽弓神楽

 これは弓神楽です。弓神楽は玉置山特有の神楽で、玉置権現が昔、白木の弓で悪魔を退治した事に始まると言われています。
 この弓神楽は悪霊が宿るとされる鬼門(北東)に向かって弓を放ち、邪気を祓うというもので、
「矢的那類 玉置乃宮乃 弓神楽 弦音須礼者 悪魔退久(大和なる玉置の宮の弓神楽弦音すれば悪魔退く)」
という節が詠われます。

《神輿[みこし]》
 本殿での神事が終ると、神輿が出ます。
神輿は村の人で、玉置神社の氏子と呼ばれる人たちがかつぐことになっています。神輿は大変重いので、祭りの最後の方では氏子の方達は大変疲れている様子です。
神輿を揺らす(邪気を祓う)神輿を揺らす(邪気を祓う)神輿神輿

神輿が山道を駆ける神輿が山道を駆ける 神輿は神を乗せることによって、人と神を結ぶという意味を持ちます。
 このように氏子たちが神輿をかつぎ大きく揺すります。揺すれば揺するほど邪気が祓われるといわれます。

 このあと神輿をかついだ氏子たちは急な山道を駆けて、御旅所[おたびしょ]へ行き、神様を休めてから、また戻ってきます。
山道を駆け神社へ戻る山道を駆け神社へ戻る御旅所での神事御旅所での神事

《餅つき踊り》
餅つき踊り餅つき踊り餅つき踊り餅つき踊り

餅つき踊り餅つき踊り
 これは餅つき踊りです。餅をつく動作を繰り返すことで今年の実りに対して神に感謝す るという意味をもちます。
この踊りは奈良県の無形文化財に指定されています。

《餅まき》
餅を拾う人々餅を拾う人々餅をまく餅をまく

餅を拾う人々餅を拾う人々
 これは餅まきの様子です。すべての神事の後には餅まきが行われます。
 こうして、神に供えられたものをいただき、より一層神に感謝するという形で祭りは終わります。

この例大祭を通じて
・人々の自然に対する畏敬・畏怖の念が祭りという形で残され、私たちにはその伝統を未来に受け継いでいく責任があること
・祭りにはそれを受け継ぎ守ってきた人々の文化や考え方が凝縮されていること
・私たちはその地域、郷土の文化を次の世代に受け継いでいく使命があること
など、考えさせられることが多くあるように思います。